今年2月に亡くなった元北海道知事、元衆院議長・横路孝弘氏の「お別れの会」が5月21日、京王プラザホテル札幌で行われた。
横路氏は1983年から3期12年北海道知事を務め、国政では旧民主党の結党に参画、衆院議長などを歴任した。2017年に政界を引退したが、その後も各地での講演や執筆活動を精力的にこなしていた。
横路氏の地盤を引き継いだ道下大樹衆議、杉山元連合北海道会長などが弔辞を読んだ後、遺族を代表して妻の由美子夫人は、「民主リベラルの旗を掲げ、真っすぐに働き続けた人のそばにいて幸せだった。ありがとう」と述べ、「忘れられないのは83年の知事選挙。たくさんの応援を各地でいただいた。一生の宝物をくれた皆様に心からお礼を申し上げる」と改めて支援者に感謝した。
また、長女の由希子さんは、「父は勉強家で、家はいつも資料にあふれていた。そのなかで何時間も机に向かい続けていた姿が焼き付いて離れない」とし、「悲しんだりせずに、
拍手をいただきたい」と会場に呼びかけると、この日参列した約1000人の温かい拍手が会場を包んだ。
参列者の一人は、「とてつもない行動力、実行力がある方だった。ただ、あの何とも言えない温かさも横路さんの特徴。あのような人はもう出てこないでしょう」と偲んだ。