アサヒビールの主力ブランド『アサヒスーパードライ』が、2月中旬以降の製造分からフルリニューアルされる。スーパードライのフルリニューアルは、1987年の発売以降初で、中身やパッケージをはじめ、コミュニケーションも同時に刷新。他社製品との差別化を図る構えだ。
リニューアルでは、スーパードライの特長である“辛口”のコンセプトはそのままに、中身の処方を変更。“キレのよさ”は維持しながら“飲みごたえ”を向上させるというもの。煮沸の終了直前にホップを投入するレイトホッピング製法による“ほのかなホップの香り”を新たに付与しつつ、発酵開始時の酸素量を制御し、酵母の働きを調整、“発酵由来のビールらしい香り”を向上させている。
また、パッケージは従来よりも“シンプル”なデザインが採用されており、缶体裏面には“新スーパードライ、始まる。”というメッセージと味の特長を視覚的に表現した“辛口カーブ”のデザインが。
さらに、茨城工場内にある「スーパードライ ミュージアム」の疑似体験ができる移動式コンセプトカーや、1988年以来となる飛行船「新スーパードライ号」といった広告を展開するなど、プロモーションにも注力する方針だ。
これまで極めて高い支持を獲得してきたスーパードライのフルリニューアル。“ファン”の反応をはじめ、今後の展開にも注目したい。