2019年の最後となるJAグループ北海道の定例記者会見が、12月20日に北農ビル(札幌市・中央区)で行われた。
会見の冒頭、挨拶に立った飛田稔章JA中央会代表理事会長は、
「令和という元号に変わった今年は、天候が心配された時期もあったが全体的には好調に推移した」と今年一年を振り返った一方、「農協法改正によって9月30日から『連合会』に移行したが、北海道中央会としては引き続き持続可能な北海道農業の確立、経営の安定化など、農業者を支える役割を全力で果たしていきたい」と力を込めた。
また、現在メディアで報道されるを日米貿易協定や農業予算、令和2年産の米の生産目安などにもふれたほか、恒例となった“今年の一字”では、19年は北海道農業はもとより、全国的に食の危うさ、自給率といった問題が浸透した背景から「食」という字に決定したことを発表。
“食”と書かれた額縁を前に、
「“食”という字には危うさもある。今年はとりわけ自給率が心配されたが、生産者としては非常に残念なこと。特に北海道はそのウエイトが高いだけに、責任は重大だが、食の大切さの認識、食糧基地としての責任を改めて考える年であった」
と力強く締めくくった。