一般社団法人北海道ファシリティマネジメント協会(本部・札幌市、生島典明会長)は2月13日、ニューオータニイン札幌で『令和3年HFMA交流懇親会』を開催し”未来の北海道・札幌まちづくり”と題した特別講演では、東京大学特任教授で世界的に活躍する建築家・隈研吾氏が講師を務めた。

北海道、札幌の可能性を説いた・・・
隈氏は国内や海外の建築物を紹介し、「環境と市民を大切にしているまちは人気が高い。アイデンティティも強く、これからの自立分散の時代を生き残っていける」とし、講演後の「前回の札幌オリンピック開催時の1972年に立てられた建物をどう磨けばいいのか」といった質問に対しては、「札幌らしい古い建物はほかの地域にない魅力的なもの。ヨーロッパは保存の考え方が重要になっている。保存建築士という資格があり、これは歴史の勉強をしなければならない。この保存建築士とともに、古いものを受け継ぎつつ、未来につなげていく作り方がある。札幌は特に向いている」
と回答。自然と文化を併せ持つ札幌の可能性を説いた。
ちなみに、隈氏は世界中の若者を対象とした新しい家具のデザインコンペティション「『隈研吾&東川町』KAGUデザインコンペ」を先頃スタートさせるなど、道内での活動にも積極的だ。