新型コロナウイルス感染拡大による影響で、さまざまな業態、業種が苦境に立たされている。なかでも観光客の入り込み減により、宿泊施設に対する打撃は甚大だ。
こうしたなか、企業はさまざまな策を講じて生き残りを模索しているが、センチュリーロイヤルホテルをはじめとする宿泊施設の運営を手掛ける札幌国際観光が実施するのは、6月の株主総会の準備のための会合用の弁当提供。ターゲットを観光客から一般・法人客に切り替えた大胆な取り組みだが、例年は年末需要に応えた販売サービスが主だったが、今年はコロナ対策で3月下旬から販売を開始し、好評を得たことで5月末までの延長を決定したようだ。
また、札幌市の「ビジネスインノルテ」では“4~6連泊プラン”を実施。公共交通機関の3密(密閉、密集、密接)を避けたいサラリーマン向けにおこなっているもの。
さらに、9時~21時の最大12時間利用可能な「デイユースプラン」、地元タクシー会社とのコラボ企画「往復送迎タクシー付きプラン」もなども用意している。
そのほかにも、客室をテレワーク用に提供するなど、さまざまな手法で稼働率向上を図る取り組みがある。
引き続きコロナウイルス感染の苦境から生まれる新たなプランに注目したい。