東京オリパラのメイン会場となる国立競技場を設計し、世界中から注目を集める建築家・隈研吾氏が2月19日、カナモトホール(札幌市中央区※旧札幌市民ホール)で特別講演を行った。

熱弁をふるった隈研吾氏
これは、一般社団法人北海道ファシリティマネジメント協会が主催する「2030冬季オリンピック・パラリンピック招致応援特別講演会」のメインとして行われたもので、テーマは“国立競技場のコンセプト”。
隈氏は壇上で、「高さを抑えるところからはじまった」などと、国立競技場設計開始の裏側を語ったほか、「前の競技場は人を寄せ付けない施設だった。市民に開かれた施設、気軽に遊びに行けるスタジアムにしたい」といったコンセプトも披露。
また、隈氏は「北海道がこうなってほしいという願いを込めて講演した」と前置きしたうえで、「北海道は素敵な景色、自然素材、美味しい食事など、世界中から注目されるひとつのブランド。2030年の札幌オリパラ招致が盛り上がっていると聞いているが、IOCが探そうとしているものと、北海道はいろいろな接点がある。北海道の環境というものを上手にアピールできれば、(オリパラが)もうひとつ上のイベントにもなる」
と強調。この日来場した約1000人は、隈氏の持論に熱心に耳を傾けていた。

約1000人もの来場者が集った